自己満足の殿堂

NO FALCONS, NO LIFE

【NFL】2017-18のファルコンズを振り返る

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2017-18シーズン終了

ディビジョナルでイーグルスに惜敗?し、今シーズンが終了してしまったファルコンズ。 相手がエースQBのウエンツを欠いた状況の中、ファルコンズD#は期待通りよく守ってくれましたが、肝心のオフェンスが案の定機能せず。昨シーズンの圧倒的な破壊力はどこへ行ったのやら。。。

シーズン前は、スーパーボウルに出場したメンバーがほぼ残っていたこともあり、下馬評もかなり高かったファルコンズですが、蓋を開けてみれば第6シードでプレーオフに出るのがやっとでした。 

 

シーズンをざっと振り返ってみる 

ファルコンズの開幕戦はアウェーでのベアーズ戦でした。23-17で勝利したものの、意外とギリギリな試合。相手のレシーバー陣が もう少しよかったら多分負けていました。ただ、ライアンはレイティング116.1を記録し、2年目のTEフーパーが128ヤードレシービングなどポジティブな要素もあり、OC変わったけど大丈夫だろうと安心していたファンも多いはず?

そして、新スタジアムでの開幕戦となったWeek2のパッカーズ戦は恐らく今シーズンのベスト3には入るであろうゲーム。このとき、NHKの解説者が「SBでは攻めすぎたせいでああいう形に終わってしまった。その反省を生かしているのか、今季は”攻めすぎない”ようにしていますね。」と言っていました。このときは「なるほど、これなら今シーズンも行けるかも?」と思っていました。。。

Week3のアウェーでのライオンズ戦。この試合もぶっちゃけ負け試合です。ギリギリで逆転負けしたかと思えば、なんか判定が覆り勝ってしまったという感じ。このあたりから新OCサーキジアンの化けの皮が剥がれてきました。正直化けの皮が剥がれたというより、薄々感じていたものが確証に変わったというのが近いかもしれません。

その後は、ビルズにストレート負け、ドルフィンズには17点差をひっくり返され大逆転負け、リベンジを誓ったペイトリオッツ戦では圧敗。

ファルコンズのハイパーO#は何処へ...」

この辺りで、ファルコンズファンのシャナハンロスは極大を迎えたと思います。しかし、ここで同時にファルコンズのD#が大幅に改善されているというポジ要素も出てきます。

元々あのハイパーO#に惚れてファンになった身としては、かなり辛い決断でしたが、この辺りから自分も昨シーズンのような毎試合30点以上とるようなゲームは期待しなくなりました。。。とりあえず勝てばいいのです!

シーズン中盤から終盤にかけて、セインツやパンサーズといった同地区のライバルが絶好調で、なかなか上に上がれない状況が続きましたが、Week10〜12ではO#が復調。30点以上とる試合も何試合かありました。

ただ、それが継続できないのが今年のファルコンズ。Week13以降での勝利はほとんどD#のおかげ。

プレーオフ出場がかかったWeek17では、第6シードを争うシーホークスがARIにまさかの敗北を喫したことでなんか滑り込んじゃったという感じ。まあ、一応パンサーズには勝てたのですが。結局、レギュラーシーズンは10勝6敗とスーパーボウルまで駆け上がった去年とは1勝しか変わらないものの、体感では8勝8敗か7勝9敗くらい。それでもよくやった方かもしれないですね。

 

あのハイパーO#は戻ってくる??

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今シーズンのファルコンズは完全に守備のチーム。昨シーズンのような歴史的なハイパーO#は影を潜め、25点とられても勝てるチームから、20点とれば勝てるチームへ華麗にモデルチェンジ。まだ、洗練されたD#という感じではありませんが、昨シーズンからの成長を見れば、新DCのマニュエルさんは本当によくやってくれたと思います。

問題は写真の人。そう、OCのサーキジアンです。NFL1年目のOCに昨シーズンのシャナハンのようなコールを求めるのは酷ですが、それでもなんかこの人のコールは好きになれない。どの口が言う感はありますが、シャナハンほどのフレキシビリティはないように思うんですよね。その日すごく調子のいい選手がいたとしても、前以て決めたことは変えないみたいな。。。(あくまで想像ですが)あと、アメフトのゲームを大いに盛り上げる2ミニッツ以降の逆転TDみたいなのも少なかったですね。先行逃げ切り型だった昨シーズンの名残が悪い形で出てしまいました。

ただ、あのシャナハンだって1年目は批判を浴びることがあったことを考えれば、諦めるのはまだ早い?かもしれません。本当に来シーズンは1試合30点とれとは言わないのでせめて25点くらいはとってほしいところ。タレントは本当に豊富なので。。。

 

明暗分かれた、QBのパッシングヤード減少 

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個人成績に関してはそこまで悪くありません。レシーバー陣に関してはフリオもTDが異様に少ない点を除けば、相変わらずの怪物っぷりを発揮してくれましたし、今シーズンは特にサヌーが要所要所で1stダウンをとってくれるのがありがたかったですね。ランニングバック陣もフリーマン、コールマンともに昨シーズンと大きくスタッツの変化はありませんでした。やはり、ファンもファンじゃない方も気になるのが昨シーズンMVPのライアンですよね。パッシングヤードは去年と比べて4944Yds→4095Ydsまで減少、TD数も38→20、INTも7→12、レイティングは117.1→91.4と低迷。パッシングヤード以外は例年通りか少し悪い程度なのですが、ヤードがここまで減るのは予想外。毎年4500Yds以上放っていたライアンがまさかという感じです。

しかし、パッシングヤードが減ること自体は悪いことではありません。例えば、同地区セインツのQBドリュー・ブリーズ様もパッシングヤードは5208Yds→4334Ydsと大きく減少しています。しかし、ブリーズの場合は、彼のヤードの減少はセインツ自体のランO#の向上のバロメーターになっており、むしろポジティブに捉えて良いものなのです。(ちゃっかりパス成功率歴代最高を記録してるし)

ただ、ファルコンズの場合はランO#が良くなったのではなく、単純にパスのコールが少なかったように思えます。特にゲーム序盤はランから入ることが多かったものの、そこまでの効果はあまり出ず、ロスになったりノーゲインの場面も多く見られました。(勝手に儲け物ラン攻撃と呼んでいます)どの試合も結局、パスがつながり始めてからランも出始めるようになるんですよね。。。 

今シーズンのライアンは物足りない成績なのはもちろんですが、レシーバーのポロリも多く、少し可哀想な部分も多く見られたというシーズンでした。

ファルコンズの向かう先は

やはり気になるのが今後のチームの方針。もともとダン・クインHCはあの鉄壁を誇ったSEAのDCをやっていた方なので、今シーズンのようなチームの方が彼の理想には近いのかもしれません。実際、D#に関しては大きな手応えを掴んでいるはずです。あとは、くどいようですがO#。今のD#なら25点くらいあれば十分勝てます。

タレント揃いのO#と、経験を積んで急成長しているD#を要するファルコンズ。肩書きはめちゃくちゃ強そうですが、同時に勝負弱いというイメージも拭いきれません。ビハインドで2ミニッツを迎えたときのあの無理ゲー感、流れを引き戻せないムードがあります。(流れとか関係なしに勝つチームもありますが)それでもやはり、そういったメンタル的な部分というか、勝負強さを鍛えていかないとプレーオフで勝ち上がるのは厳しいです。なので、今シーズンはプレーオフに出られただけでも及第点なのかもしれないですね。特にNFCは来期のプレーオフも今年とは全く違う顔ぶれになる可能性は十分あるので、この2年連続出場という経験は相当生きてくるはずです。

最後に、来シーズンは何といっても、スーパーボウルアトランタで開催されます!!!!(開催地のチームはスーパーボウルに出られないみたいなジンクスがありますが、きっとバイキングスが破ってくれるはず!?)そして、自分もアトランタで観戦しようかなと計画しているところなので、ぜひ昨シーズンのような、見ていてエキサイティングなフットボールをするファルコンズが戻ってくることを期待しています。