自己満足の殿堂

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【MLB】MLB先発投手番付2018 30〜21位

約1か月ぶりの更新です。

今回はMLB先発投手番付ということで、データ8.5割、主観1.5割くらいでランキングを作ってみました。

NFLのシーズン真っ只中ですが、記事を書けるほどの知識もないので今回も例によってMLBの記事です()

 

・順位決めの方法

  1. 2017年、2016年、2015年の順番で重み付けをした上でfWARとrWARの和を計算します。ここではこの和をWARgradeと呼ぶことにします。(説明は後ほど)
  2. 次に5つの評価項目を10段階、計50点満点で評価し、順位付けを行います。
  3. 2.の点数が同じだった選手は1.で計算したWARgradeで順位を決めます。
  4. 最後に近年の実績やセイバーメトリクスを元にして順位を少し修正します。そのため、WARgradeや点数の順になっているというわけではないことに注意してください。

  

・評価項目(10段階評価計50)

  1. 球威
  2. 制球
  3. スタミナ
  4. 奪三振
  5. 支配力

※評価項目が某雑誌とほぼ被ってしまったのはご容赦ください。

 

・  WARgradeについて

WARgradeはその投手が32試合に登板した場合、要は故障なく1シーズン投げ切った場合にWARがどれくらいになるかをざっくり計算したオリジナル指標です。計算方法はいたって単純。WARを登板試合数で割り、その値を2015年は0.9倍、2016年は1.0倍、2017年は1.1倍して 3つの値の平均をとります。その値に32をかけるだけ。

こんな感じで小学生並みの計算しかしていませんので、順位決定の際にこの値に大きく依存していることはありません。 

 

また、「この選手が入ってないやんけ」や、「こっちの方が上やろ」みたいなのもあると思いますが、その辺りは温かい目で見てやってください。。。

 

30位 アービン・サンタナ Ervin Santana   

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ミネソタ・ツインズ #54 

(2017年成績)33試合 16勝8敗 211.1回 防御率3.28 FIP4.46 167奪三振

WARgrade 6.80(f:r = 2.96:3.84)

球威     :☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆

計31/50 将来性・期待度B-

ツインズのエース右腕。2017年はメジャートップタイの5完投3完封を記録し、若いツインズの投手陣を牽引した。2017年の成績のみを考慮すればもう少し上の順位でもおかしくはないが、FIPは4.46と非常に悪く、年齢的にも来シーズン以降の成績向上は厳しいか。

29位 ジェイク・アリエタ Jake Arrieta

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フィラデルフィア・フィリーズ #49

30試合 14勝10敗 168.1回 防御率3.53 FIP4.16 163奪三振

WARgrade 8.86(f:r = 4.37:4.49)

球威     :☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆

計31/50 将来性・期待度B

クロスステップが特徴的な2015年のサイ・ヤング賞投手。ここ2シーズン成績下降気味。というよりも、調子のムラが出てきた感じ。調子のいい時は本当に手がつけられない。2017年オフのFAの目玉の一人となっているが、来季以降に2015年のような輝きを取り戻せるかと言われれば正直微妙。

28位 カイル・ヘンドリクス Kyle Hendricks

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シカゴ・カブス #28

24試合 7勝5敗 139.2回 防御率3.03 FIP3.88 123奪三振

WARgrade 7.45(f:r = 3.76:3.69)

球威     :☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆☆

計32/50 将来性・期待度B+

2016年の最優秀防御率右腕。コントロールで勝負する典型的な技巧派ピッチャーで、個人的にあまり対戦したくない投手。ストライクゾーンからボールゾーンへのチェンジアップはあのマダックスと比較されるほど。しかし、2017年は生命線のコントロールに精彩を欠き、前年よりBB/9が0.50上昇。ただ、故障さえなければ、今後数年間は第一線で活躍できる実力は持っている。

27位 田中将大 Masahiro Tanaka     

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ニューヨーク・ヤンキース #19 

30試合 13勝12敗 178.1回 防御率4.74 FIP4.34 194奪三振 

WARgrade 7.17(f:r = 3.56:3.61)

球威     :☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆

計33/50 将来性・期待度B+

2017年は田中将大ガチャと言われるほどムラがあった。特にフライボールレボリューション(FBR)の波に飲まれ、一発病が治るどころか悪化してしまった。一方で、セール(BOS)に完封で投げ勝ったり、地区シリーズでは後がない状況で好投したりと、実力を見せつけた登板も多かった。来季は流石に成績は良くなるはず?

26位 ホセ・キンタナ Jose Quintana   

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シカゴ・カブス #62

32試合 11勝11敗 188.2回 防御率4.15 FIP3.68 207奪三振 

WArgrade 8.37(f:r = 4.47:3.90)

球威     :☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆

計33/50 将来性・期待度B+

2016年まで4年連続で200投球回を突破したワークホース。2017年はカブスにトレードで移ってから7勝3敗防御率3.74と持ち直したが、ホワイトソックスでは4勝8敗防御率4.49と散々な成績。結果的にキャリアワーストの年になってしまった。ただ、怪我のリスクが少なく、毎試合ある程度ゲームを作ってくれるのでローテにいるととても心強い。

25位 リッチ・ヒル Rich Hill

f:id:moriya08:20171205234420j:plainロサンゼルス・ドジャース #44

25試合 12勝8敗 135.2回 防御率3.32 FIP3.72 166奪三振

WARgrade 13.28(f:r = 5.89:7.39) 

球威     :☆☆☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆

計33/50 将来性・期待度B

一時は独立リーグも経験したベテラン左腕。球種は基本4シームとカーブのみで、球速も決して早くはないが、圧倒的な回転数でどんどん空振りを取る。2017年は8回までパーフェクト→9回までノーヒッター→10回にサヨナラ被弾で負け投手になるという悲劇も経験。ただ、あまりイニングが食えないのと、年齢がだいぶきていることもあり、フルシーズンで規定到達は難しいかもしれない。

24位 ジェフ・サマージャ Jeff Samardzija          

 f:id:moriya08:20171205233215j:plain

サンフランシスコ・ジャイアンツ#29 

32試合 9勝15敗 207.2回 防御率4.42 FIP3.61 205奪三振

 WARgrade 4.77 (f:r = 3.04:1.73)

球威     :☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆

計34/50 将来性・期待度B

WARgradeで見るとそこまで高くはないものの5年連続で200投球回を投げている点を評価してランクイン。しかし、二桁勝利を挙げたのはキャリアを通して3度のみで、2017年も一歩届かず9勝、敗戦数はリーグ最多タイの15。一方で、BB/9はメジャートップの1.39、K/BB6.41はリーグ2位と内容はまずまず。ただ、ムラっ気が強く、エースの器というには物足りないか。

23位 ゲリット・コール Gerrit Cole      

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ヒューストン・アストロズ #45

33試合 12勝12敗 203.0回 防御率4.26 FIP4.08 196奪三振

 WARgrade 7.29 (f:r = 3.99:3.30)

球威     :☆☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆

計34/50 将来性・期待度B++

パイレーツのエースピッチャーで、THE本格派投手といった感じ。恵まれた体格から、平均95mph超の力強い4シームとブレーキングボールを投げる。ここ2シーズンは故障もあって奮っていない印象だが、2015年のような投球を取り戻すができれば間違いなくサイ・ヤング賞争いに食い込んでくるだろう。

22位 ダルビッシュ有 Yu Darvish   

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シカゴ・カブス #11

 31試合 10勝12敗 186.2回 防御率3.86 FIP3.83 209奪三振

 WARgrade 5.74(f:r = 3.11:2.72)

球威     :☆☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆☆

計35/50 将来性・期待度B++

通算奪三振率11.04のドクターK。9月8日のCOL戦では史上最速で通算1000奪三振を達成。ウエイトで体を大きくしたことで4シームの威力が増加し、回転数もメジャートップクラスに。ただ、怪我から復帰して最初のフルシーズンとなった2017年は好不調の波が激しく、制球が乱れるシーンも多く見られた。来季は彼の真価が問われるシーズンになるだろう。

21位 マーカス・ストローマン Marcus Stroman 

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トロント・ブルージェイズ #6

33試合 13勝9敗 201.0回 防御率3.09 FIP3.90 164奪三振

WARgrade 9.51(f:r = 3.37:6.14)

球威     :☆☆☆☆☆☆

制球     :☆☆☆☆☆☆☆

奪三振    :☆☆☆☆☆☆

スタミナ   :☆☆☆☆☆☆☆

支配力    :☆☆☆☆☆☆

計32/50 将来性・期待度B++

ブルージェイズの若きエースかつWBCのMVP。最大の武器は圧倒的なゴロ率を生み出しているシンカー(2シーム)。また、投手としては小柄だが、ポストシーズンWBC決勝などの大舞台で力を発揮する屈強なメンタルの持ち主。年々エースとしての風格が増しており、来年以降が楽しみな選手の一人である。

 

 

以上、30位から21位でした。次の記事では2017年に鮮烈な活躍を見せた選手、少しずつ衰えが見え始めている投手が盛り沢山な20位から11位までを紹介します。